根本 幸恵
学生時代に訪れたアフリカがきっかけとなり、土地に根付く文化や人、自然の恵みへの探 究の旅が始まりました。
アロマ・ハーブ業界、世界の手仕事品の販売、貿易会社など、様々な業界で働きながら、 世界のヒトモノコトに携わってきました。

ちょうど、30歳を過ぎた頃、激務の末に体調を崩し、本当に心が求めることをしようと決 め、ヨガの学びをスタート。 そして、導かれるようにアフリカ専門の旅行会社へ転職。 サバンナや砂埃舞うで凸凹道をバスで逝く旅の仕事は常に好奇心が刺激され、いつの間にか患っていた病気も癒えていま した。ヨガやアフリカの仕事、まさに魂が愉しくある事が治癒力を高めていっていたのか もしれません。

その後、ケニア駐在員としてナイロビで勤務する機会をいただき、刺激的なナイロビ生活を送っておりました。地球のマグマのような人間力、生命力の強さは日々の暮らしの中で 常々感じていた一方、医療に簡単には手が届かない人々の現状を目の当たりにすることも 多く、自然治癒力を引き出す、人々に寄り添った”手当て”の重要性に氣づくことになります。

帰国後、心と身体の健康の探究の道を深めるべく、ヨガ指導・チネイザンセラピストとし ての道をスタート。現在は、生命の根源を教えてくるアフリカのヒトモノコト、チネイザ ンを通じて、人々がロマン溢れる人生を送っていく同伴者(ガイド) として歩んでいきたい と願っています。

Q. チネイザンを知ったきっかけや学ぼうと思った経緯を教えてください。

きっかけは、ケニアです。
駐在員として暮らす中、医療に手が届かない人々を目の当たりにし、自然療法の力を新た に深めていきたいという気持ちが芽生えていきました。日本帰国後、自然療法を調べてい く中で、チネイザンを知り、協会HPから翌週に説明会が開催されることを知り、迷わず 申し込みしました。
「治す為ではなく、その人の生き方やあり方を応援するのがチネイザン」という大内さん の言葉が”腑”に落ち、学びをスタートしました。 今でもノートに記している大好きなメッ セージです。

 

Q. チネイザンを学んでからの気づき・発見・自身の変化など教えてください。

「やるだけやったから後はお天道さんに任せて、なんとかなる~」
講座の瞑想後に必ず仰る言葉が大好きで、毎日瞑想終わりに唱えているのですが、不思議 と何とかなることが多くなってきたと思います。
会社を退職し、フリーランスとして暮らす今の生き方は、チネイザンを学ぶ前には想像も していませんでしたが、どこかで憧れていた未来であったのかもしれないと今は思ってい ます。 自分の魂や心や細胞は何を求めて、何に喜ぶのかは既に分かっていて。 変化の波を受け入れ、自然と魂が向かいたい方向に、揺らぎの中で歩めているのは、腹に 向き合う時間が暮らしの一部になったからかもしれません。

氣やエネルギーは目には見えず実態は掴みにくいものです。 けれど、確かに意味がある事、本当に大切な事は、分かりにくいものです。 自分との対話は、確実に、生き方に浸透し、寄り添うパワーとなっていると信じています。

 

Q. チネイザンの魅力について教えてください。

旅に出ると溢れる好奇心。旅から帰った時の家(ホーム)の安心感。
チネイザンは生きる力(Life Force)を育む為の腹と共にする旅だと思います。
施術者はその旅の同伴者。
お腹を通して自分らしい人生を送る探究の道案内、応援人、道祖神。

実は、施術をしているとお客様と一緒に旅をしている感覚になることも多く、たくさんの 旅物語を一緒に共有させていただいています。 潜在意識と健在意識の狭間で、ワクワクしたり、ホッとしたり。その経験が多ければ多い 方が、人生を豊かにし、可能性を広げていくのだと思います。

特に、私が好きなのがお臍。大切なライフライン、母親と繋がっていた唯一の場所です。
命を育み、命を広げ、命を結ぶ場所をグルグルグルと螺旋を描いていく。
反応は様々でも、未来と現在と過去とを繋ぐ扉・臍のアプローチ、気づきや発見は、チネ イザンの魅力の一つです。

 

Q. チネイザンをどのように活用していきたいですか?

セラピストを目指すきっかけを与えてくれたアフリカ・ケニア。
2023年6月、ケニアでチネイザンをさせていただきました。
バックグラウンド、国は異なっていても、愛する人と共により健やかに生きたいという願 いは世界共通で。
日本にいると当たり前の中医学や自然療法の知識も、ケニアではほとんど知られておら ず、西洋医療を主体とした健康格差は広く、医療以外のライフプラクティスの重要性を強 く実感しました。 チネイザンを通じて、タオの生き方や内臓の重要性を現地の方々にも届けていきたいと思 っています。

また、ケニアでチネイザンセッションを行なった時に体感した大地の力。
お客さまの気づきや反応、事象(スコールでずぶ濡れ..)は、大地が教えてくれていた気が してなりませんでした。
生命が誕生した土地アフリカには不思議な引力があります。
命の根源、内臓、チネイザン。
人生や生き方を支えてくれているチネイザン、アフリカを融合した旅やモノコトを提案し、皆さんに生きるロマンを届けていきたいと思っています。

 

Q. これからチネイザンを学ぼうとしている方へのメッセージ

タオゼンは、技術や理論だけではない、生きるを共にする仲間に出会える場所です。
「なんか気になる」。そんな想いからスタートしても大丈夫です。
その気になるって、とっても大切な軸から産まれているのだと思います。
一緒に旅路を歩んでいけることを楽しみにしています!

20期 根本 幸恵