先日、ダイアログ・イン・ザ・ダークというものを体験してきました。

ダイアログ・イン・ザ・ダークの詳細はコチラから↓

http://www.dialoginthedark.com/did/

 

要は…

参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、

暗闇のエキスパートである視覚障がい者のアテンドにより、中を探検し、様々なシーンを体験するというもの…。

 

これが…

今の私にとって、本当に素敵な体験となりました。

 

 

私は友人と二人で参加しましたが、友人以外は全く初めましての方とチームを組みます。

人見知りの私は、「あぁ…何か緊張するな…」と正直思っていました。

 

参加者8名、挨拶はするものの、よそよそしい感じで、スタートを迎えました。

そして、視覚障がい者の方のアテンドのもと、全く光がない世界へと私達は旅立ちました。

 

光が全くない世界…

最初は恐怖のあまり、全く動けない自分がいました。

足を一歩踏み出すにしても、どうやって情報をとっていいのか分からない…。

 

 

でも…

他のメンバーが…

「あっ、何か草がある!」

「こっちは壁がある」

「あれ?今触ったのは誰??」「○○です!」「○○さん!、ごめんね!」

 

などと…自然と情報を提供してくれるのです。

 

 

メンバーの誰かが出口を見つけると、自然と…

「こっちに出口があるよ!」っと声をかけ…

 

方向が分からないと…

声の聴こえる方向や距離から推測したり…

「どこに行けばいいの~??」と声をかけると「こっちだよ!」と声で誘導してくれたり…

 

狭い場所を通る時には…

前の人の肩を触らせてもらって、皆で並んで動いたり…

 

 

当たり前に、そこには…

障がいの有無も、性別も、容姿も、肩書きも、年齢も…

何にも関係なく…

普通に助けたり、助けられたりする世界(循環)が存在していました。

 

 

何も余計な事は考えず…

いまこの瞬間を皆で過ごしているような…

 

自分の感覚を信じて…

空間を共有している仲間を信頼して行動し、会話をし、楽しむ…。

 

 

そんな世界が広がっていました。

 

 

こんな世界を体験した時に…

「あっ…問題を複雑にしていたのは私だったんだ…」

「本当は、世界はもっとシンプルなんじゃないか…」

っと思ったのです。

 

私の場合は…

何か声をかけるにしても、まずは【相手の顔色】を気にして(見て)しまいます…。

「今、声をかけていいタイミングかな…?」

 

「こんな言い方したら嫌がられるかな…」 などなど…

 

 

そして…

何か助けを求める時にでも…

「助けて!っていったら、迷惑になるかな…」

「こんなこと出来なかったら、ダメなヤツって思われちゃうかな…」 などなど…

色々な事を考えて…

結局、一人で何とかしようとして、逆に上手くいかない…。

 

 

そんな事を繰り返していました。

 

 

 

でも…

きっと、世界はもっと優しくて…

助けたり・助け合ったりは、お互いの凸と凹がピタッとはまるように…

私の出来ない事は、得意な人がいて…

私の得意なことが、誰かの苦手な事だったりして…

 

 

だから、もっと気軽に、軽やかに…

自分の事も、周囲の人の事も、もっと信頼していいんだな…

 

 

そんな事に気付き、腑に落ちた、豊かな時間になりました。

 

 

ダイアログ・イン・ザ・ダークの東京会場は、残念ながら8月31日でクローズとのこと。

大阪会場は引き続き開催しているようなので、ご興味がある方はぜひ!!

素敵な体験になると思いますよ~!

小谷野 和子

作業療法士として10年以上リハビリの仕事に関わる中で、身体の症状の奥には心(特に感情)の問題が大きく関わっていると強く感じるようになり、「臓器と感情の関係」にアプローチするチネイザンに興味を持ち、10期チネイザンプラクティショナー養成コースに参加。201612月にプラクティショナーとなり、現在は作業療法士&チネイザンプラクティショナーとして活動中。

 

ブログ→ http://ameblo.jp/1781006/entrylist.html