チネイザンの魅力を上げればたくさんあります。

今回は“内臓の声を聴く、身体の声を聴く”という側面から書きます。

 

勤務地柄、世界中の様々なお腹と日々触れ合います。

生活習慣、仕事、家族との関係、育ってきた環境、日々の考え方、記憶、感情。

様々な事をお腹、内臓は繊細に日々感じていて、様々な形で声をあげてくれています。

 

残念ながら学校や会社で、“ちゃんと自分の身体の声を聴きながら暮らしましょうね。”

と教わった方はほとんどいないのではないでしょうか?

身体や心の健康を想った時に、とっても良い事だと想うのですが。

むしろ身体を犠牲にしながら“頑張らなくっちゃ”とお仕事や家事をされている方の方が多いのではないでしょうか?

酷使している事に気付く機会すらない方も多いかもしれません。

 

お腹と触れ合っていくと痛みがある所や、不快な感覚の所もあります。

繊細な所、エネルギーが弱っている所もある。

でもそうやって内臓や身体は色んな声をあげてくれています。

 

例えば、

“色々詰込みすぎだよ。もっと自由になりたい”

“もっと安心していたい。愛情を感じたい”

“緊張しすぎていて周り(他の臓器や神経系、内分泌系などなど)と上手くコミュニケーション出来なくなってきちゃった”

“無理し過ぎて動きが取れないよ”

これらの声の身体の症状としては、便秘や下痢など消化不良、不眠症、頭痛、生理不順等だったりします。

 

深い感情や記憶が出てくる事もあります。

 

“症状を治す”というのは私達のお仕事ではないですが、クライアント、プラクティショナーともに内臓や身体に触れ、声を聴いていく事で、中の様子がすっかり変わる事があります。

 

よい良い状態で居たいから身体は声をあげてくれる。その奥にはちゃんと本来人間が持つ智慧や愛情がある感じがしています。

 

そしてその聴いていくプロセスは、クライアントがご自身の事を受け入れて大切に想うとっても貴重な時間だと感じます。

プラクティショナーはセッション中に起こるストーリー全部を見守っているような役目でしょうか。

 

中には会った時に体調や気分が優れなさそうなクライアントもいます。

セッション中に自分の声に気付き、内側から溢れてくる温かさに癒され、すっかり元気を取り戻される事もよくあります。

 

本来人間は、みんな“愛おしい存在そのもの”なのだと想います。

そんな“愛おしい存在”と日々触れ合える私達プラクティショナーもとっても幸せなのです。

 

 

中木麻里子

(社)日本チネイザン協会認定チネイザンプラクティショナー(レベルII)

現在タイにある滞在型リゾート チバソムにて、ホリスティックセラピストとしてチネイザン等のセッションを行っています。日本、ヨーロッパにてフリーランスとしても活動中。

HP: http://jp.marikonakaki.com/